2019年10月07日
編集者とは
いま、たまたま積ん読状態だった自宅の本の山を見ていて手に取った本『編集者とはどのような仕事なのか』(鷲尾賢也著 トランスビュー刊)をパラパラと読んできて、以下の言葉が突き刺さった。
「みずからの仕事をとくとくと語り、志の在り方を表明する編集者もいないことはない。しかし、私はあまり好きではない。優れた編集者は、できあがった刊行物で語るべきだと思うからである」。
某社の社長やら、某社の名物編集者が頭に浮かんだが、まあでも、彼らほどの、その個性と編集の経歴が物語になって本にできるほどの編集者ならば、自分語りもいいと思うし、まあ僕も彼らの本を買って読むこともあるので、彼らを否定することを僕はしない。
ただ、それほどでもない編集者が(たとえば僕とかが)、自分の編集についてとくとくと語るのは、確かにおこがましいとは思うし、なんか違う気がする。
う〜ん…そうなると、このnoteで編集についてますます書けなくなるなあ。
やっぱり基本は「出版社の経営」を書くことに絞るか。
そうしよう。
この記事の執筆・監修者
春日俊一(かすが・しゅんいち)
株式会社アルファベータブックス代表取締役。埼玉県生まれ。
若い頃はシンガーソングライターを目指しながらフリーター。その後、書店員、IT企業、出版社の営業部を渡り歩いたのち、2016年にアルファベータブックスに入社。2018年に事業承継して代表取締役に就任。