2018年11月15日

ヒットの匂いを嗅ぐことと、企画を通す理由について

売れるかどうか分からないけど出す。
とにかく面白いと思うから出す。
金が儲かりそうで涎が出そうになりつつ出す。
付き合いで出す。
脅かされて出す。
売れないと思うけど「出さなければならないという使命感に燃えて」出す。
著者に惚れて出す。
金が貰えるから出す。
買い取ってもらえるから出す。

まあ、その時々、出版社、担当編集者によって違うんでしょうね。

数少ないヒット作を手にするまでには、数えきれないほどのダメなアイディア、月並みなアイディア、タイミングの悪すぎる優れたアイディアの繰り返しに耐える必要がある。そして何よりも、「ほとんどの試みは失敗に終わる」という避けがたい現実を乗り切れるだけのビジネスモデルでなくてはならない。


この記事の執筆・監修者

春日俊一(かすが・しゅんいち)
株式会社アルファベータブックス代表取締役。埼玉県生まれ。
若い頃はシンガーソングライターを目指しながらフリーター。その後、書店員、IT企業、出版社の営業部を渡り歩いたのち、2016年にアルファベータブックスに入社。2018年に事業承継して代表取締役に就任。