2019年05月30日
山越え
いっきに投入して、ある程度のヒットも狙っていた大型企画4点は、それぞれ売れ行きも好調で、ひとまずは作戦の第一段階は成功したと言っていいだろう。
そして、次の段階に入ろうとしているが、ここに来て、ある程度想定はしていたが、制作費や販管費に、予定していたより、かなり多く金をつぎ込んでしまった上に、6ヶ月前の昨年の年末の新刊の売上の取次からの入金も思ったよりも少なく、かつ返品は相変わらず多かったので、会社の現金の減りのスピードが早くなり、資金繰りは、ちょっと黄色信号だ。
今回売れ行きが良い新刊4点の売上のすべての入金が入るのは6ヶ月後の9月から11月。それまで、なんとか資金ショートしないようにしなくてはならない。
金策にかけずり回るしかなさそうだ。
ただ、この厳しさは、山越えのための足の痛みと、成長に伴う成長痛だから、秋には春に巻いた芽が芽生える。山を越えた先には、輝く実りの秋が眼前に広がるだろう。
それを目指して、今は歯を食いしばって頑張ろう。
この記事の執筆・監修者
春日俊一(かすが・しゅんいち)
株式会社アルファベータブックス代表取締役。埼玉県生まれ。
若い頃はシンガーソングライターを目指しながらフリーター。その後、書店員、IT企業、出版社の営業部を渡り歩いたのち、2016年にアルファベータブックスに入社。2018年に事業承継して代表取締役に就任。