2020年01月25日
経営計画の難しさ
小さな出版社の経営で難しいのは、今後の経営計画を立てようとしても、計画通りに行くのかが、全く正直なところ見えない部分がかなり多いところにある。
半年後にいくら収益があって、いくら出費があるのか正確には分からないなかで、もう来月や再来月の仕事を決断しなくてはならないが、まったく予想通りにならないのが、出版社の商品は、返品も可能な出版物であるからだ。
「たぶん、これぐらい売れて、これぐらいの収益が何月何日に入る」という予想で経営を進めていくわけだが、進めていくなかで、予想外の経費、予想外の返品増、予想外の刊行の遅れや中断もおこる。
だから、まったくちゃんと予想ができないから、真面目に考えだすと怖くなって寝られなくなる。
この記事の執筆・監修者
春日俊一(かすが・しゅんいち)
株式会社アルファベータブックス代表取締役。埼玉県生まれ。
若い頃はシンガーソングライターを目指しながらフリーター。その後、書店員、IT企業、出版社の営業部を渡り歩いたのち、2016年にアルファベータブックスに入社。2018年に事業承継して代表取締役に就任。