出版社経営の秘訣と秘策!?
いろいろと謎が多い出版業界。
出版社が書店から購入しているPOSデータ情報サービスを使うと、他の出版社の実売データも見ることができるので、時々同じぐらいの規模の知り合いの出版社の売上がどんな感じか見たりしますが………
なんか、なんか、
納得がいきません。
先日経営の話を聞いた某出版社は、明らかに弊社より書店の売上が少ないのに、社員数が弊社の3倍でも、経営をずっと続けられている。
新刊は全て委託ではなく注文で入れていて、それで資金繰りは回せると言っていた某社も、「この出版点数でこの実売では、どう考えても経営を回せるとは思えない」……なんでこれで回せるんだ?
この前話を聞いた某社の社長は、「うちは一度も銀行から金を借りたことがない」と豪語してたけと、「それ本当か?」とか。
まあ、出版社は書店の売上だけで食ってるわけではなく、自費出版だったり、図書館だったり、教育機関だったり、直販だったり、書店以外の売上がかなりある出版社があるのは知ってはいますが……それにしても、なんかちょっと「これでどうやって経営を回しているのか?」という印象を持つ出版社が結構ある。
一体どんな経営の秘訣と秘策があるというのだろうか……それは企業秘密なのだろう。
まあ、本当の経営の実態なんて他人に話す社長はいない、というか、それがあたりまえなんで、他人にベラベラ話すことではないですから、そんなもんでしょうけど。
ということで、出版社の経営は、他社の経営者の話を聞くだけではあまり自社の経営の参考にはならないので、失敗と成功を繰り返しつつ、自分で経験値を上げる以外に方法は無いんだなと思う、今日も終電に揺られる50歳最近肝臓を痛めたけどラーメン絶って復活したメタボ零細出版社社長です。゚(゚´Д`゚)゚。
この記事の執筆・監修者
春日俊一(かすが・しゅんいち)
株式会社アルファベータブックス代表取締役。埼玉県生まれ。
若い頃はシンガーソングライターを目指しながらフリーター。その後、書店員、IT企業、出版社の営業部を渡り歩いたのち、2016年にアルファベータブックスに入社。2018年に事業承継して代表取締役に就任。