2023年04月06日

著者の過去と現在と未来に向き合う仕事


もう、あまり振り返るのはやめて、過去に生きるのはやめよう。

などと、最近思いましたが、今の仕事、本作りの仕事は、毎年新たな著者との出会いがあり、編集の仕事はその本作りの過程で、その著者の人生と人格と過去と現在、そして結果として未来に関わることが多々あり、自分ではなく、他者の過去と現在と未来に、心の中で深く関わる仕事でもあります。

今作っている本は、著者だけでなく、その母と一緒に作っているので、母と子の物語、その過去と現在と未来に、私自身も本を作りながら想像しながら向き合うので、出会うまで、まったく知り得なかった他者の人生、親子の人生とも、向き合っているように感じることがあります。

だから大変な仕事でもあるのだけれど、たがらこそ一冊一冊の本作りは一期一会で、面白いのですが。